競馬のプロは本命にはかけません。何故かというと人気が必要以上に集中していて、評価が過大になっていることがほとんどだからです。
競馬のオッズは人気によって決まるので、必要以上に人気になるとオッズはとんでもなく低くなります。本命という言葉が出た時点で、既に過大評価であることをプロは知っています。競馬に本命などというものはありません。何故ならどんな馬も馬主がそれぞれに期待して、トレーニングをした馬であり、その実力は伯仲したものであることを知っています。言ってみれば団子の背比べのような状態なのです。そこで勝負をすれば誰が勝ってもおかしくないものだということを知っているのです。
ですから、必ず勝つなどということを言われている時点でそれはおかしいと気づきます。ですから競馬のプロは評価がないような馬にかけるのです。実力があるのにほとんど人気がないという場合こそ、かける価値のある勝負ということになります。ですから、必ず勝つというような人気馬がいるときに、全く人気がない実力場にコッソリとかめています。もちろんその予想が外れることもあるわけですが、確率として勝つこともあるわけで、その勝つときに大きく勝つのがプロです。
予想が当たっても報酬が少ないものは意味がないとしてそこにかけるようなことはしません。こうした人たちが考えているのはコストパフォーマンスであり、必ず勝つということでもなければ、予想をするものでもないのです。