競馬では時として断然人気の本命馬が凡走したり、人気薄の伏兵が好走したりして、高配当が出ることがあります。近走の成績や出走馬同士の対戦成績を見比べてもレース結果に納得できないということも多くありますが、そうしたレースを的中させるヒントが調教に隠されている場合もあります。

競馬新聞や専門誌などで、各馬の調教の内容や時計を確認することができます。人気で凡走するような馬はここであまりいい時計を出せていなかったりして調子落ちの兆候が見えていたり、逆に近走パッとしなかった馬が抜群の動きを見せていて、調子を上げていると判断できる場合もあります。

競馬のプロもこの調教を重視して予想を組み立てる場合が多いですが、この時注目するのは新聞に出ている時計や内容だけではありません。同じ日に同じ内容で追い切っていても、コースに出た時間やその日の天気によって走りやすかったり走りにくかったりすることがあります。また、追い切りで時計が全く出なくても、競馬に行くと気合いを出して走る馬というのもいます。

新聞などの情報やオッズに踊らされず、追い切りの様子からその時の馬の調子をしっかりと見極め、また、一頭一頭の好走パターンを把握することで、どの馬が調子を上げてきていて、どの馬が調子を落としているかを的確に判断し、そうしてあぶり出された軸馬をどの券種で買うのが一番勝てる確率が高く、利益を上げられるかを総合的に判断して馬券を購入するのがプロの手法です。