競馬で儲けているプロは、エージェントまで把握して予想をしています。日本では、近年騎手の仲介業者という存在が予想を行う上で非常に重要な存在になっています。従来まで、騎手は調教師の一存によってきめることができる側面がありました。これは、日本競馬特有のモノであって、馬主よりも調教師の権力の方が強かったのです。しかし、バブル景気が崩壊してから、競馬のことをビジネスとして考えるシビアな馬主が増加したことから、勝負に関わる騎手の起用に関しても、専門家を介してより良い人材を確保したいと考える馬主が増えました。
そこで登場したのが、騎手への依頼の仲介を行うエージェントという存在なのです。彼らは、馬主と調教師、そして騎手の間に入ることによって、自分たちが抱えている騎手を売り込んでいくことができます。調教師は、彼らを通してしか騎手と綿密な連絡を取ることが難しくなり、彼らの営業力が強いチームほどより良い馬を確保することができるようになりました。
日本競馬では、彼らの権力が現在ものすごく強くなっており、実質的に日本競馬を支配している存在であると言えます。言い換えれば、良いエージェントを付けていない騎手は、馬主から良い馬を回してもらうことができなくなっている現状にあるのです。これは、そのままレースの結果にも直結します。
優秀な仲介者を味方に付けている騎手はそれだけでリーディングの常連になるので、これは予想を行う上でものすごく重要なファクターになるわけです。